俺氏、捨て子を拾いました
第5章 今日は何する? 息をする
「ごーじら、ごじらー♪ いみふめいー♪」
ゴジラを全力でdisる、ふたばちゃんは俺たちより二歩前を歩くように、腕を大きく振りながらゴジラ意味不明の歌を歌う。
その後ろから保護者のように見守って歩く俺と霙ちゃん、マジ夫婦。
最初距離をとって歩いていたのをふたばちゃんの、仲裁術によりかなり近くで歩かせることになりました。
ふたば神ですね。
「何が嬉しくてこいつと一緒に歩かなきゃいけないのか……」
照れてるんだろ? はっきり言えよ。お前内面にやけが止まらないんだろう? 本当にお前ってやつは痴女だな。
「辰海さん、東大さん!! ここら辺に遊べる場所とかないんですか?」
ふたばちゃんは、目を輝かせながら問い掛けをしてくる。
「公園ならあった気がするけど」
「行きましょう!!」
俺がそう答えると半ば食い気味で返答をするふたばちゃんに動揺する。
そんな俺にお構いなしと言った様子で再び手を大きく振りながら歩み出すふたばちゃんだった。
「ふたばちゃん、そっちだと別の場所着いちゃうよ」
「それを早く行ってください!!」
俺の返答にツッコミをいれる早さも徐々に上がってるようだった。