俺氏、捨て子を拾いました
第5章 今日は何する? 息をする
「それじゃあ私これからバイトだから……」
俺が砂の小さなお家を作って、ふたばゴジラにいともたやすく踏み潰されたのを確認してから霙ちゃんはそう口を開けた。
ゴジラは、えーっ!! と声を上げて、もう少し遊びたいとアピールする。
「今日はごめんな……また今度」
頭を軽く撫でて、微笑む霙ちゃん。あしらい方が完璧だな。俺も撫でてください。えへへ。
「それじゃ……また」
「またですー!!」
想いは届かず、霙ちゃんはゆっくりと元来た道を歩いて帰っていった。
バイトだったのに付き合ってくれる辺り多分優しいんだろうな……
「それじゃあ……俺達も帰ろう……」
「まだ終わっていない!! です!!」
リ、リキッドォオオオオオオ!! なんでお前がそのセリフ知ってるんだよ。メタ○ギアしたことあるの? 隠れオタクめ!! 隠れ過ぎてて分かるわけない。
「場所は公園……2人になった今……やることはたった一つです。」
せっくすかな?
「だるまさんがころんだです!!」
「いや、意味分からないし帰ろ」
俺も切り捨てるのが上手くなってきた気がする。