俺氏、捨て子を拾いました
第6章 金がない。
「……あんた、それでお金を全部すりおろしてパチンコで溶かしてきたのか?」
「はい。やったこともないのに調子にのって6パチで爆死しました」
俺は、地べたに正座しながら霙ちゃんにしっかりと謝る。
最近霙ちゃんの前でも、どもらなくなったんだよ。褒めて褒めて。
「ほんっとあんたって最低だな、ていうかなんで仕事じゃなくてパチンコなの? クズの発想なの? バカなの? 死ぬの?」
「やだなぁwwwwwwww仕事なんて俺に出来るわけないじゃないwwwwwwwwむりむりwwwwwwwwむりぽwwwwwwww働いたら負けでござるwwwwwwww」
「えー……と110……と」
「待って、ごめんなさい。本当に許してください……いや、俺やったことないけどパチンコの才能あるかな……って幻想を抱いた結果なんです……反省と後悔しかしてないです……はい」
霙ちゃんは、スマホを下ろして俺を見下す。
「はぁ……1ヶ月経って変わったことと言えば私に対する口調が変わっただけ……どうしようもないだろ」
「慣れたニートはそこらへんの獣より厄介ですぜ」
「ちょっと猟師に狩猟してもらおうか」
「すいません。本当に」