俺氏、捨て子を拾いました
第7章 みつばじゃないよ、ふたばだよ
では、早速泥団子を作るとします!!
土に水を少し染み込ませて……形を整えつつ土を加えてっと……
あ……いい感じかもです!! 辰海さん喜んで食べそうです!!
……
「うげへへぇえええwwwwwwwwふたばん胡麻団子作ってくれたのぉおおお?wwwwwwww嬉しい抱いてっ!!wwwwwwww早速食べちゃうぅううう」
ガリッ
「うぎゃええええええええええ!!!!」
……
はっ! やばいです!! 想像の辰海さんが死んでしまいました……!! あげるのに抵抗が……
「おいお前!!」
近くで男の子の声がします。
なんでしょう……喧嘩でしょうか? これだから男ってやーですね。
「おい!! 無視すんのか!? お前だよ!! お前!!」
どうやら喧嘩してる片方の人はガン無視を決め込んでるみたいです。
なるほど、無言の人は中々に肝がすわってるとみます。喧嘩するだけ無駄ってところですか。ふふ……孤高の戦士ってところですかね。
ちょっとどんな人か気になるので喧嘩してる声がする方をちょっぴり向いてみましょう。
私は少し顔を上げて声のする方向を向くと……
ブランコで遊んでいた男の子2人と女の子1人が私の近くで立っているだけでした。
「やっとこっち向やがった!!」
……あれ喧嘩してた人の声の正体、この男の子だったんですね……
「無視するとかお前サイテーだぞ!!」
……ん? この男の子の言ってることからして……
「え? もしかして私だったですか?」
「お前以外誰がいるんだよ!!」
孤高の戦士私だった……っ!!