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腹黒ドS王子の愛する人

第1章 第一章

「葵は無防備なんだな。」






フワッと耳元で響く低い声。それだけで俺の背中には電流のような刺激が駆け抜けて行く。



な...に、この状況....




西条の腕はキッチンの台と俺を挟むように置かれていた。




「あ...ぶない...ですよ...」




突然のことに中々声が出ない。
え、俺挟まれてる?



「やっ...どいてくださいっ」





さっきの男達の感触が蘇る。





「どかない。無防備なのが悪いんだろう?」





ペロッと耳を西条さんの舌が舐め上げる。

ピチャッー......





「ひぃあっ!」







なんだ今の声!!!!思わず出た恥ずかしい声に口を塞ぐ。

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