テキストサイズ

腹黒ドS王子の愛する人

第1章 第一章

その瞳とオーラはまさに餌に飢えた野生の獣。




一瞬にしてやばいと身体中に警告が響き渡る。




西条さんはゆっくりと腕を上げ手のひらを少し見つめると指を舐めた。
そこには血が着いている。きっとさっきの突き飛ばした時の衝撃で爪が当たったんだろう。



その行為さえも目が離せない。




なんて綺麗で怖いんだ。





「恩人に向かって随分反抗的だなぁ。なんだその目。誘ってんのか。」



「なにいって...」





「反抗されると燃えんだろうが。」





彼の八重歯がキラリと光る。








やばい食われる。








それはただの本能、こいつから逃げなきゃ終わる。





動け、動け!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ