腹黒ドS王子の愛する人
第8章 好きです
「そろそろ晩飯にするか?」
ついウトウトしていた俺は西条のそんな言葉に寝ぼけながらこたえていた。
「ハンバーグ......」
「はいはい、ワガママなガキだな。ひき肉あったか?」
ガキという言葉が多少気になるところではあるが眠すぎてそんなことは突っ込めない。
「デミグラス.....」
「お前、眠くても注文だけはちゃんとするんだな。いつの間にかそのソファもお前の定位置になってるしよ。」
「ふへへ.....きもちー.....」
呆れたように西条が毛布をかけてくれる。
こういうとこが優しいんだよな......
ほんのりと西条の家の匂いがする毛布を抱きしめる。