テキストサイズ

腹黒ドS王子の愛する人

第13章 平穏

「な?」





榊の目が俺を捉える。

その瞳は笑っていなくて、俺の知ってる榊じゃなかった。





「いや、俺ちょっと.....」




西条が待ってる。早くあいつのとこに帰らないと。






「何?恋人が待ってるから?」




無機質な声が響く。


榊の顔はしたを向いているためよく見えない。






「逃がさねぇよ。」




その言葉が聞こえた瞬間榊によって俺の腕が掴まれ引っ張られる。






「ちょっ!どこ連れてくんだよ!?」




腕の力が強くて振り払えない。



「仕事の話だよ?」




にっこりと笑い強い力で俺を連れて行く。




「やだ、離せよ!!」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ