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腹黒ドS王子の愛する人

第13章 平穏

「どうも。恋人さん。」




そんな榊の声が部屋に響く。





「どうも。」



西条はそれに無機質に答えた。




そして榊の横をすり抜けると俺のそばに立って俺を抱えた。







「さいじょっう.....」


「帰るぞ。」






西条の声はただ優しかった。


榊を責めるわけでも俺を責めるわけでもなかった。






「なぁ。」



西条が榊を呼ぶ。
その言葉に榊は返事をしなかった。




「お前、葵が好きなんだろ?よく見ておけ。」







「へっ......」







その瞬間西条の唇が俺に触れる。





キス、されてる......





「あっ...ふぅっ.....」




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