テキストサイズ

腹黒ドS王子の愛する人

第13章 平穏

「キスだけでトロトロ。いつもより敏感だな。」




まるで榊なんていないように西条が俺を翻弄する。



「やっ、しゅうやぁっ......!」







咄嗟に西条のしたの名前が口に出る。


その言葉に西条は一瞬動きを止めて俺の浴衣を直し、抱き上げた。





「分かったか?どんだけお前が葵を好きだとしても、こいつは俺のものだ。」




西条は榊に向かってそう言った。




榊は苦しそうにしたを向いた。






「くそっ.....」








それ以上何も言わない榊を西条は害なしと判断したのか横を通り抜けて部屋を出た。









その間俺はずっと西条にしがみついていることしかできなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ