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腹黒ドS王子の愛する人

第14章 再会

「何で二年で帰ってきたの?」





最大の疑問、確か期間は3年だったはず。



そう聞くと西条は少し笑って答えた。






「葵に会いたかったから。」




その言葉に頭が沸騰しそうになるほど嬉しくなるなんて
俺もだいぶこいつに侵食されたのかもな。







「そんなの理由になんねーし。」



「お、久しぶりのツンデレ。」




「うっせー!!ばーか!!!」




たわいもない言い合い。


それがこんなに幸せなんて。




「本当はさ、3年だったんだけどな。早くお前に会いたくて全部終わらせてきた。」





その言葉に胸がきゅぅっとする。


あまりにも西条の声が優しくて、微笑んだ顔が柔らかいから俺はまた舞い上がって西条に抱きつくんだ。





「連絡も一切よこさないでっ....ばかっ.....」



「ん、ごめん。でも葵と連絡とったらその場で仕事放り投げて帰って来ちまうだろ?」










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