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腹黒ドS王子の愛する人

第22章 秘書の恋人

「でも、確かにすごいな...」



いくら毎日基礎練をしていたって、彼は柔道を始めたばかりのはず。




それが急にこんな成長するなんて。




「天才、ってやつか...」



若いっていいねぇ、なんて年寄りじみたことを考えながら俺はみんなの相手をするため道着に着替えた。








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「君の場合、体が小さいから真っ正面から力技に持ち込むのは分がわるい。もっと細かい動きで相手を揺さぶらないと。」


「押忍!!ありがとうございます!!」



一ヶ月ぶりの友喜くんへの指導。彼は前回の俺の言葉に律儀に従い、きちんと練習してきたようだ。



明らかに基礎の動きの精度が上がったいるのが分かる。



「お手本見せるのか、受け身取って。」


「押忍!!!」





そういえば、明らかに嬉しそうに顔を緩める目の前の少年。そういえば俺に憧れて始めたって言ってたっけ?そこには相手をしてもらって嬉しくて仕方ないという表情が溢れている。



何というか、健気だなぁ。




「いいか?ここで取りに行ったら、何しようとしてるからすぐバレる。だからこうして...」




「えっ、うわっ!!!!!」

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