☆幻想窓☆
第14章 気持ち悪いオジサンのメイドになりました❤
素直になっちゃいたいな…
口を上に尖らせてそう思うさりな。
だけどご主人様なのに
いいのかしら、こんなこと言っても。
「もっと…キスしてもいいですよ」
本当はディープキスを望んでた。
だけど、言葉的にもちょっとな、と思った…
「それはさりなの願望?」
あ…
「い、言い過ぎました!今のはごめんなさい」
そっぽを向いて顔を赤く染めるさりな。
「いや、いいんだ。やけに素直だからさ…」
素直になっちゃうのは
私のくせ、だからもう抗えなくなっちゃう。
「私は素直です…」
浅葱様ならなんでも言えちゃいそう
雇用してくれたのだから…。
それを言った時浅葱はビックリして
目を見開いた。
「おぉ…、まさにぼくが求めていた人材だ」
浅葱は妖しい笑みを浮かべ
舌なめずりをした。
「えっ……」
正直に言ったら浅葱様の顔が変わった…
きゃ…私どうしよう
「戸惑うことはないよ、さりな」
浅葱はさりなをバルコニーの床に寝かせる。
「貴女はぼくの奴隷だ…
素直はぼくが求めていたモノだ…ふふ」
「いやっ……」
さりなにキスをする。
そのキスは奴隷の刻印。