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☆幻想窓☆

第3章 某国の姫さん

「わかってるよ…ありがとう」
はぁ、とため息をついて言った。

「それでは、帰りますよ」
固い顔から優しい顔に戻っていた。

「引きずってても」
怪しくほほえんだ。

何かと彼は謎に満ちている。

謎深き男性、謎深き使用人

「え…普通に歩かせてよ」
顔を見ずにそっぽを向いたまま話す

「愛しているテル様と一緒に手をつなぎたいいのです…」

「無理、つか愛しているの部分が
いらない」

不要よ。

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