☆幻想窓☆
第6章 某国の姫さん②
わたしはカウンターの席についた。
今日は酔っぱらっちゃおうか
「すみません、イチゴのカクテルを~」
「はいっ」
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「おまたせしましたー、こちらイチゴの
カクテルです!」
「ありがとう」
わたしはイチゴのカクテルを飲む。
ホルがいないという解放感で
飲む量が増える──
気付けばのみほしていた。
テルはお酒に弱いからすぐ酔ってしまう。
でも、もう一杯ならいいかなと
テルの心の中で思っているのだ。
もう一杯…だけ!
「すみません…イチゴカクテルもう一杯」
「はーい!」
帰るときにはきっとふらふらするだろう
なぁ…
ま、いいけど。
影の姫はあまり知られないから
これがユリンシ様だったら
大変だろう。