☆幻想窓☆
第6章 某国の姫さん②
「ふふふ、じょうだんですよ」
いつもそういうけど
彼のじょうだんが
本当のことを言ってるようでなんだか怖い。
「じょうだんで良かった…」
イジワルすぎるよ、ホル…
「でも…処女を終えるのは、早くしてくださいね。私は、テル様とヤリたいのです」
「はぁ?なんかあんた気持ち悪いよ?」
好きなのかな…
「そうですね、というか…男がいないならうばってやってもいいくらいだろう…」
処女を奪いたくて、たまらないのかな?
美しくてカンペキなわりには
ワガママで残念…
「あ…男いるんだよね、ごめん」
にひひ、ホル…ごめんね。
「言い逃れにしか聞こえませんね…」
顔をテルに近づける…
「ち…ちかいわ!ホル…」
「あぁ、ごめんなさい。愛おしくて
ほしくなって…ついクセが」
「もう、気持ち悪い!」
わたしは寝たふりをする…。