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☆幻想窓☆

第7章 気持ち悪いお父さん②


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「あぁおいしかった」
カルボナーラを食べたお母さん。

「あたしも」 
ハンバーグを食べたあたし。

ステーキを食べたお父さんは
仲間外れで。

お父さんは人形のような顔をして
今は停止中。

「じゃあ行こう、詠美子ー」
「うん、行こ行こ」

お会計にむかう。

会計をして、払って
あたしたちはレストランの外に出る。

お父さんはちゃんとついてきている。

あたしたちは、家に帰る。

家に帰る時もやっぱり無言で。
何も言わず状態。

世間から見れば 
悲しい家族だろうなぁ…

お父さんとは基本無言で
愛し合うのは夜。

変わった家族だろうなぁ…これも。



歩くこと数分間
 
家についた。

あたしたちは一軒家。

建って何年も経つのに
まだ新品でまっさらのまま。

建った時は
一家全員仲が良かった。

ふと、その時
あたしが小さい頃…
お姉ちゃんがいたのを思い出した。

お姉ちゃんとお父さん
ベタベタしていたのを、ふと思い出した。

お姉ちゃんは
あたしが小6になった時

お嫁さんになったんだ。

お姉ちゃんの名前は風歌(フウカ)
可愛らしくて可憐なお姉ちゃん。

今はどこで住んでいるかは、わかんないけど


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