☆幻想窓☆
第7章 気持ち悪いお父さん②
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「あぁおいしかった」
カルボナーラを食べたお母さん。
「あたしも」
ハンバーグを食べたあたし。
ステーキを食べたお父さんは
仲間外れで。
お父さんは人形のような顔をして
今は停止中。
「じゃあ行こう、詠美子ー」
「うん、行こ行こ」
お会計にむかう。
会計をして、払って
あたしたちはレストランの外に出る。
お父さんはちゃんとついてきている。
あたしたちは、家に帰る。
家に帰る時もやっぱり無言で。
何も言わず状態。
世間から見れば
悲しい家族だろうなぁ…
お父さんとは基本無言で
愛し合うのは夜。
変わった家族だろうなぁ…これも。
*
歩くこと数分間
家についた。
あたしたちは一軒家。
建って何年も経つのに
まだ新品でまっさらのまま。
建った時は
一家全員仲が良かった。
ふと、その時
あたしが小さい頃…
お姉ちゃんがいたのを思い出した。
お姉ちゃんとお父さん
ベタベタしていたのを、ふと思い出した。
お姉ちゃんは
あたしが小6になった時
お嫁さんになったんだ。
お姉ちゃんの名前は風歌(フウカ)
可愛らしくて可憐なお姉ちゃん。
今はどこで住んでいるかは、わかんないけど
…