☆幻想窓☆
第7章 気持ち悪いお父さん②
それで結局…
「言わない」となる。
言うのを忘れている…みたいな。
「今日は寝させて欲しい」
通じるワケないとおもうけど。
それを分かって言う。
どんな反応するのか、楽しみなの。
「だめだ…」
正反対になってしまった、あたし…
言うと思ってたよ、その一言…
また、甘い時間が始まる…
堕ちていくあたし
心と脳は正反対
正反対になると、だいたんになる。
禁断の魔法。
*
あたしたちは
布団の中に入る。
前回のように
お父さんがあたしを抱きしめる…
「うーん…愛しい詠美子…」
肌をスリスリとするお父さん。
舌でペロッと、あたしの肌を味わう。
寒気が全体に伝わる。
「ふぅう…ん」
気持ち悪い、気持ち悪くてたまらない。
だけど、頭の中では快感なのだろう。
舌は首筋に移動している。
「あぁ、ボディーソープの味最高…」
ボディーソープが唾液になってしまった。
その唾液はまるで
消毒液のような感じ。
「もう…ふぅ…」
カラダがしびれている…
脳の命令が体に伝わっているような感覚。
この禁断の時間が
終わったら、カラダを洗おう─