☆幻想窓☆
第9章 夕闇の踊り子
……そのとき
彼女が目を覚ました。
「…っと…おとうさん?」
「レイホ!!!」
「霊歩さん!」
彼女は長い眠りから目を覚ました……
****
「あれあれ?あなたは確か夢で…」
月詠長さんが
ボクのことを覚えていてくれた。
夢から覚めても記憶はあるんだ……。
「うん…月詠長霊歩さんだよね?」
「そう…でもね、私の下の名前ね…
霊が歩くじゃなくて…玲歩なの…」
彼女は手のひらに自分の名前の漢字を書いた
「そっか…ちょっとした小技だね」
「えへへ、そうだね」
「あ、そうだっお父さん…」
「ん?」
「ちょっと、2人で話してもイイ?」
「あぁ、いいよ」
ガチャリとドアを開け
父親は出て行った。