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☆幻想窓☆

第9章 夕闇の踊り子


だんだんと溶けていく謎に
ホッとするボク

「私は月詠長霊歩って言った。霊が歩くと
言う暗号の意味でね……」

つきよみなが れいほ

苗字がステキだなって思ったな

あの時…

「変わった名前で、ありえない名前だなって思ったよ」

「でしょ?」

苗字がステキでも
下の名前の漢字にはびっくりしたよ

「私はサトシ君に、魔法のダンスをした
いろいろな効果を付与した…」

彼女が踊った魔法のダンス
どういう風に踊ったかは分かんないけど

ロマンティックな効果だったな…

「うん…うん…」

「それはね、踊りを魅入るように見てくれたから…うれしくて…お礼がしたくて!」

彼女はそういう想いだったんだ…

触れられないから
ダンスの効果でお礼をしたんだ…

「ごめんね、びっくりしたよね」

「ううん、そんなことない」

「えっ…そんなことないの?」

「うん…月詠長さんはこれから踊り子として頑張っていきなよ、俺は大丈夫だから…」

ボクから俺に変わったサトシ。

俺は男らしさを見せた。

って…はずかしいな

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