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第10章  ユウト side 回想


アツシからの連絡

見つかった!?
良かった…

だけど安心したのも束の間

現場に駆けつけた僕は言葉を失った

この寒空の下
水をかけられたのか…びしょ濡れの姿で
あちこち叩かれたのか、転がされたか…
泥まみれでぐしゃぐしゃ

ボロ雑巾みたいなんて表現があるが
まさにそんな感じで

誰がこんなことを!?

怒りで震えながらも素人じゃどこを怪我してるかもわからない

すぐに救急車を呼んで
お母さんにも連絡

アツシはカナエちゃんから離れず
自分が運ぶと言いはる

まったく…子供か
気持ちは分かるけどプロに任せろ
頭打ったりしてるかもしれないだろ

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