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第10章  ユウト side 回想


カナエちゃんは入院することになった

必死で探し回ってくれたって僕達に感謝してくれるお母さん

だけど…

なかなか目を覚まさない…彼女が心配で
目覚めたカナエちゃんの無事を確認したくて
もう一度笑顔が見たくて…
無理を言って病室に居座った

しばらくするとカナエちゃんは夢にうなされはじめ

ごめんなさい…アツシ先輩と…タケル先輩には…もう近づきません…

夢を見ながら涙をこぼして
ごめんなさい…
ごめんなさい…

何回も

ごめんなさい…
ごめんなさい…

繰り返す

そんな彼女を見て胸が締め付けられた
どんなに怖い思いをしたか…

そして

僕がもっと早く首謀者を見つけていたら
こんな事件は起こらなかったんじゃないか

激しい後悔が襲ってきた

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