
光
第17章 攻撃
「一応、カナエちゃんの周辺には
僕の家の者が監視に付くから
多分大丈夫だと思うけど…
脅かすつもりはないけど
前科があるからね
トウコは」
私は少し寒気を覚える
また…襲われるんだろうか?
「まあ…同じ事はしないと思うけど…用心にこしたことはないから
何かあったらすぐ連絡して?」
真っ直ぐなユウト先輩の目
私はうなずいた
「アツシは?」
タケル先輩はユウト先輩に聞いた
「まだ部活中だよ
もうすぐ来るんじゃない」
それを聞いてタケル先輩は驚いた
「トウコ…
わざわざ部活休んで来たってこと?」
「そうだよ
だからビックリしたんだ
少なくともアツシにはバレるのに
わざわざ水族館に行った意味がわからない」
ユウト先輩に難しい顔をして考えこむ
「今日、何かするつもりだったのか…
ただの偵察か…」
部屋の中が静寂に包まれた
わからないことだらけだ
