
光
第17章 攻撃
ピリリリ!
不意にユウト先輩の携帯が鳴る
ビックリしたビックリした
飛び上がっちゃった
着信の画面を見たユウト先輩の顔色が変わった
「もしもし?」
すごく険しい表情…
「なにかありました?」
確信のように聞く
しばらく相手の話を聞いていたユウト先輩は
みるみる青ざめる
「すぐ迎えに行きます!
着いたら携帯に電話しますから
それまで外に出ないでください!」
ただならぬ空気に胸が締め付けられる
「どうしたの?」
そう聞くタケル先輩も険しい表情だ
こんな怖い顔…初めて見た…
「…
カナエちゃんのお母さんから電話」
!!
うちのお母さん!?
驚き過ぎて声も出ない
「自宅の固定電話に変な電話がじゃんじゃんかかってきてるみたい…」
変な電話!?
「それと…自宅に変なヤツがきたりしたみたい…すぐ迎えに行ってくる」
なにそれ…?
どうしたらそんなことになるの?
「カナエちゃんはここで待ってて?
今、君の家は危険だから…」
なにが起こってるの?
…怖い…!
知らない間に体が震え…止まらない
得体の知れない恐怖に襲われる
