
光
第17章 攻撃
いかにも部活帰りの先輩の姿
疲れているはずなのに…
「なにがあった?」
それでも私を覗きこみ心配してくれる…
そんな緩ぎない気持ちが
痛いほど伝わる
私は今日あった事を手短に話す
やっぱり私の顔を
じっと見つめ聞く先輩
「部活に来ないから…おかしいと思ってたんだ
トウコのヤツ…部活無断欠席なんてしたことないのにさ
今日、一度も連絡なかったから」
少し情けなさそうに頭をかじりながら
「部活中…カナエのことが心配で
頭いっぱいで練習どころじゃなかったよ」
恥ずかしそうに言うアツシ先輩…
嬉しいなんて…思ったら不謹慎かな…
心が暖かい
大好き
気持ちが溢れて止まらないよ…
