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第17章  攻撃


「ユウトが迎えに行ったなら
お母さんは大丈夫だ!
心配すんな」

アツシ先輩の笑顔

心から信頼してるんだね
先輩達の友情はすごいなあ
と感心していると

「今日は水族館…楽しかったか?」

控えめに聞く先輩

急にどうしたのかな?

「タケルが憧れの人には…
変わりないんだろう?」

今度はちょっと怒ってる?

「…だったですよ?
過去の話です」

私が答えると

「1年とちょっと位しか経ってないだろう…」

ん?
時間って関係するのかな?
不思議に思ってると

「やっぱり素敵!(声高め)
みたいに思ったんじゃないのか?」

ぶ
思わず吹き出した

アツシ先輩たら夢見る少女みたいなポーズまでつけて言うんだもん

二の腕太過ぎるし

「笑うなよ!
言っとくけどな
マジで中1の時のお前は
こんな感じだった!!」


こんな感じと言いながら
またポーズして
瞬きもパチパチして見せる

あはは
面白い

私が笑うと少し安心したような複雑な顔になって

「本当に心配だったんだぞ?」

って…かわいい!!
また心臓わしづかみだよ!

「アツシ先輩?
私は信用できないんですか?」

ちょっと意地悪な気持ちがわいてきたから
そんなこと聞いてしまった

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