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第17章  攻撃


「カナエの母ちゃんは?」

アツシ先輩は心配そうに聞く

「疲れたみたいだから
別の部屋で休んでるよ」

ユウト先輩は険しい顔だ

「ありがとうございます」
私は頭を下げた

ユウト先輩はいつも助けてもらってるな

「いや…

僕が作戦をたてたんだ
カナエちゃんのお母さんに危険が迫ってるのを黙って見過ごすなんて出来ないよ」

真剣な眼差し

「なにかわかったのか?」

アツシ先輩はまだ心配そう

「ああ、材料はそろった」

材料?

「今からトウコのお母さんに会いに行こうと思う」

タケル先輩は悲しい顔のままだ

「どこにいらっしゃるか
わかったんですか?」

不思議に思って聞いた

「うん…
ユウトがもう調べてくれてた」

そうなんだ

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