
光
第18章 反撃
客間には案の定
トウコ先輩の姿があった
…なんだかちょっと窶れた?
健康的に痩せたというよりは病気でもしたような痩せ方だ
そして囲むように男の人2人
女の人2人
あれ?
あの人…どこかで見たような…
トウコ先輩の隣の女の人…
「あっ」
あの時の…!
私に声をかけてきた人だ!!
「あの人です」
ユウト先輩に言う
こんなにしっかり自分の足で立っていられるのは
アツシ先輩が隣にいてくれるから
「あの夜、私に声かけた人」
キッパリと言ってその人を指さした
すると不敵に笑ってその人は
「失礼な人ね
初対面の目上の人間にする態度じゃないわ」
私を睨み言った
それを聞いたタケル先輩が
「そう言うキミは
初対面の人間の年齢まで
すぐに分かったんだね?
すごいな」
タケル先輩が怒ってる…
それは静かに
青い炎みたいに
「なっ
あなた達3人につきまとう女が下級生だって中学じゃ有名な話だったじゃない!」
威嚇しているようにも見える話方
「へぇ?
初めて聞いた
そんな噂があったんだ?」
アツシ先輩も怒りのオーラがすごい…
顔の整った人が怒ると迫力が違うんだな…
「人の家に押し掛けてきて
ずいぶんな態度だね?」
ユウト先輩も静かに怒りの表情のまま
冷たい笑顔
「初対面の話は置いておくからさ
後で指紋と足の形
録らせてね?」
その女の人に言う
「な…なんでそんなこと
しないといけないの!?」
明らかに動揺した顔だ
「何故って警察に届けるからに決まってるよ?
知らないかもしれないけど…
彼女…橋野さんは去年何者かに暴行を受けてね
指紋照合してもらうから
良かったね?
彼女が失礼かどうか
すぐ分かるよ?」
微笑んだまま言うユウト先輩
