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第18章  反撃


それを聞いたユウト先輩はなにか分かったみたい

「トウコ…
ごめん

僕…誤解してた

キミはなにもしてないんだ
僕に嫌がらせをしたのも
カナエちゃんに暴行したのも
ネットに書き込みしたのも

全部あの4人がやってたんだね」

そうか…
確かに、さっきの発言はあまりに自分勝手な発言だったよね
証拠の靴や体操服を見ても驚いた様子はないし
最初から知ってたなら納得だ

4人は慌て口々にトウコ先輩に
「違う」
と言ってるけど…

さっきの女の先輩の言葉にトウコ先輩も不信感を抱いたみたい
そりゃそうだ

「契約違反だから閉め出されたんだよ

わからないの?
僕が止めたわけないじゃん

そんな理由でここに乗り込んできたんだ?」

ユウト先輩がガッカリって感じだ

「悪質なユーザーにペナルティだよ
あれだけ個人情報書き込みしたんだよ?
わからないの?」

呆れた…そんな表情だ

「電話はできるんじゃない?
ただもうSNSは使えないだろうね
要注意人物だからブラックリストに乗っちゃったもん」
ため息洩らしユウト先輩は疲れたって感じだ

取り巻きの人達は4人で言い合いしてる
「だから書き込みなんて止めようって言ったじゃん!」
「最初に言い出したのはお前だろ!?」
「そんな前の話じゃないだろ今の話だよ」
「私…困るよー…親に見つかったら〜…怒られる…」

なんてお粗末な会話なんだろう…

トウコ先輩はなんて言われてたのかな?
こんな人達と…なんで一緒にいるんだろ?
トウコ先輩を気遣うこともしない
自分の携帯のことで頭がいっぱいな人達

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