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DAYS

第40章 ホント ノ ホント M×N




こんなの見て、興奮しないやつなんて
いるのか?

いないだろ。


可愛さと色気とエロスを絶妙に
マッチさせた雰囲気を漂わせる
目の前の恋人。

その上暫くご無沙汰な俺たち。

ひとりでもシてないもんだから、
溜まるものはある。
健全な男ですから。


でも、なぁ…。

どうしてもがっついてはいけない。

和が俺を拒否してない。
むしろ求めてくれている。
しかもこんな可愛い猫の姿で。

それはよく分かってる。

でもどこかでブレーキを掛けてる
自分がいる訳で。


「ねぇ、潤にゃん…。」
「ん?」


そんな俺の気持ちを、きっと和は
分かってるんだろう。

体を誘うように擦り付けてくる。

時々香るシャンプーの香りがまた、
俺をグッと昂らせる。


「…寝よっか。」


俺の口から出たのは真逆の言葉。

ここまでされてもまだ言えない俺は、
人生で1番情けない事になってる。


「バカ。
分かってるんでしょ。」


また、和の声が震え出す。

…ああ、俺、それに弱いのに。


「分かってる。」
「分かってないよ、潤くん。

…もういい。バカみたい、俺。
こんな事までしてさ。」


ぱっと体を離すと、俺から離れて
リビングを出ていこうとする。

まずいとすぐに悟って、和のあとを
追いかけると、和は寝室へと消えた。


慌てて寝室へ入れば、

「捕まえた、にゃん。」

…へ?


どこからかグイッと腕を引っ張られると
ベッドへと投げ出され、状況が呑み込めない
間にあれよあれよとされるがまま。


気がつけば、手が拘束されて
動けなくなってた。

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