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第41章 メレンゲクッキー S×N




次の日の明朝、申し訳ないと思いながらも
すぐに事務所に連絡をした。

ありがたい事に電話はすぐに繋がった。


和が寝てる間に済ませたかった。

終わらせて、

「もう大丈夫。」

って、それをおはようの代わりに
言ってやりたくて。


「はい、よろしくお願いします。

またきちんと2人で伺います。
では、…はい。」


ぷー、っと電話の切れた音がする。

大きく息をひとつ吐いた。


あの女の事に関しては、今からすぐに
事務所が動いてくれるそうで、

「心配するな。」

そう力強い言葉を頂いた。


俺と和が付き合っている事に
少し動揺をしていたのは電話越しでも
分かった。

しかし、否定の言葉は出てこなかった。

それだけでも十分ありがたかった。


「ふぅ…。あ…。」

結婚式を挙げたいって伝えるの、
忘れてたなぁ…。


和の花嫁姿を想像すれば、自然と頬が
緩んでいるのが分かる。


そんな事を考えると、ウズウズしてきた。

今すぐにでも和の花嫁姿を拝みたくなった。


机の上に投げ出していた携帯を
もう一度手に取ると、さっき掛けた番号に
繋ぎ直した。


「あのっ!

結婚式を挙げさせてください!」

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