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DAYS

第42章 カオリ M×N





M side


和は、俺のカオリが好きらしい。

俺の隣にいれば、気が付くと
クンクンと鼻を鳴らしている。


俺のこと、好きなんだよね?

知ってるけど、こうやって行動されると
「ああ、好きなんだ。」って実感出来る。


遺伝子の話をしてみれば、

「へぇー…。」

なんて、素っ気なそうな返事をするクセに
耳は真っ赤になってる。

ちょっとSな心が疼いて、

「遺伝子レベルで、俺の事が
好きなんだね。」って言ってみる。


どんな反応するかな…。

キャパオーバーして、
「もう…!」なんて言って、
拗ねちゃうかな。

いろんな事を想像してたのに、
和の返事は俺の予想を鮮やかに裏切っていて

「好き…。」

なんて、ストレートな愛の言葉が
返ってきた。


普段から俺の前だけは、イメージとは違って
割と素直な和。

だけどここまで素直なのは珍しい。

年に数回あるかないかなんだ。


可愛くて、愛おしくて抱きしめれば
また鼻をクンクン鳴らす音がする。


「はぁ…。」

と和が熱い吐息を吐いた。

興奮している証拠だ。


優しいキスを繰り返せば、もっとと言う
言葉が聞こえてきて、

もう…堪んない。


もっと和に触れたくて、寝室へと急ぐ。

俺の首筋に顔を埋めている和は
やっぱり俺のカオリを嗅いでいて。


そんな和からも、甘いカオリがする。

和は香水を付けていないから、
和から出ているカオリ。

そのカオリを嗅げば、俺も熱くなる。

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