DAYS
第43章 俺の翔子ちゃん M×S
翔から、浮気なんて言葉が
出てくるなんて考えた事もなかった。
ましてや、俺がしてるって…。
「何がどうなったらそうなるんだよ!」
「俺が聞きたいよ!
俺の事、ずっと好きだって言ったじゃん!」
「ああ、言ったよ!今だって好きだ!」
「嘘だぁ!」
もう訳わかんねぇ。
嘘なんてついてないし、自分の気持ちに
偽りがある訳でもない。
ずっと翔一筋だし、これからだってそうだ。
なのに、何この言われようは。
「説明してくれなきゃ、本当に
分かんないんだ。」
優しく語り掛ければ、キッと俺を睨む。
「翔子って、誰!?」
「翔子?」
「俺の翔子…って。
さっき潤が寝言で言ったの!」
「翔子って、確か…」
「女の子と浮気するなんてひどいよ…。」
ボロボロと涙を零して泣く翔を見ると、
すぐにベッドから降りて抱きしめに行く。
「やだ!触んないで!近づくなよ!」
いやいや攻撃に、心がめげそうになったにも
なったけど、何とか翔を抱きしめた。
最後には諦めたのか、翔の体から
ふっと力が抜けたのが分かった。