DAYS
第7章 crazy for you M×N
小さく布団に包まって、顔だけひょこっと
出してる和がとにかく可愛くて。
起きないように、
和の顔にたくさんキスを落とす。
愛おしい存在を確認するように
ふわふわした、少し癖のある猫っ毛を
優しく撫でる。
スヤスヤと眠る和を見ていたら、
可愛い。可愛いんだけど…。
…ムラムラしてきた。
意地悪したくなって、
布団に入ってる和の隣に
すっと滑り込む。
口を少し開けて、すこーって寝てる。
「ふふっ。涎垂れてっぞ…。」
何このふわふわした生き物は。
もう可愛いとしか言いようが…。
着ていた浴衣は、着崩れていて。
鎖骨が大きく露わになってる。
そこにちゅっ…っと唇で触れると、
和の体がぴくっと動いた。
唇を鎖骨から下へとキスを落として、
それを追うように指で和の絹みたいな
肌を撫でる。
胸の中心、紅いその先端に指が触れた時、
「潤くん…。台無しだよ…。」
って声が。
ばっと和を見れば、涙目になってる。
「和!ごめっ!」
「もー…人がせっかく幸せに浸ってるのに。」
口を尖らせて斜め下を見てる。
「え?」
「俺、幸せだよ。」
当然の言葉。
真っ直ぐに俺だけを捉えてるその瞳は、
強くて、
でも儚くて。
純粋で、
この世界の何よりも美しいかった。
「せっかくその気持ちに浸ってたら…。
潤くんがそんなことするから…。」
「ごめんなさい。
って起きてたんだ。」
「…はじめから寝てないもん。」
「そうなの?」
首を小さく縦に動かす。
「じゃあ何でー…」
「だって潤くんのせいだもん。」
え。すごいショック何だけど。
頭の中がパニック状態になってる。
「潤くんが格好いいから。
今日の潤くんね、いつもと雰囲気が
違うから、その…。
もっと好きになっちゃったから、
緊張しちゃって…っ、ぅわっ。」
気づけば和を抱きしめてる。
和が言葉を言い切る前に体が動いた。
何、その嬉しい理由。
普段和から絶対に聞けないような言葉。
何度も頭でリピートさせて、
噛み締めるように和の言葉を思い出す。
顔を真っ赤にさせてる和。
おあずけ食らってた分、覚悟しろよ?