DAYS
第8章 一番 S×A
A side
出せていない、溜まった熱をもった
ソコから逆流してくるように、快感が頭まで
突き抜けてくる。
イけていないソコは、先走りをダラダラと
流しながら、中心で主張し続けてる。
「ああっ。も、やだ、やだっ、やぁぁ。」
「全然嫌そうに見えないよ。」
無理矢理な感じの翔ちゃん。
背筋がぞくぞくってして、俺の奥が
ぎゅーっと締まるように熱くなる。
「あ、締まったね。
ほんっとに…雅紀は淫乱だね。」
翔ちゃんのそんな言葉でさえ、
俺にとっては甘い甘い快楽でしかない。
翔ちゃんの言葉が、媚薬みたいに
俺をずんずんと犯していく。
三本の指で、ニコニコしながらピストンを
繰り返してる。
「ここ、どうなってるの?」
指で器用に、蕾をくぱっと拡げる。
「見ちゃ、やっ。あ、あ。」
「凄い蠢いてるけど…。綺麗だねぇ。」
「恥ずか、しっ、からぁ。あっあっ!」
翔ちゃんが、空いた蕾の穴に、ふっと
冷たい息を吹きかけた。
ベッドが軋んで鳴く。
「ああっ。も…っ!」
翔ちゃんの指に翻弄されて、俺も鳴く。
未だ嵌められたままのリング。
それなのに、またあの感覚が近づいて来てる。
玉を突き抜けていくような、あの感覚が。
「あああああっ。あっ!んんっ。ふぁあ。」
「もっと。もっと見せて。魅せてよ。」
目の前にいるのが、誰か分らなかった。
そこにいるのは、本当にいつもの翔ちゃん?
本物の櫻井翔なの?
同一人物だとは思えないほど
翔ちゃんの豹変ぶりは凄いもので。
堪んなくなっちゃうよ。
ねぇ、もっと触って?
もっと俺のことを愛して?
もっと俺を犯して?
翔ちゃんが望むだけ、付き合ってあげる。
翔ちゃんの手の動きがまた一層
速度を上げてくる。
それと比例して、
「…っ、ぅぁっ。ああっ。ん、あっ!」
もう喘ぎ声すら上げることが出来ない。
もっと奥まで欲しいのに、くれない。
体が疼いてる。
「あっ、ああああああっ。あ…っっ。」
吐き出せないまま、二度目の絶頂を迎えた。
「雅紀。」
優しく俺を呼ぶ声が遠くで聞こえた。
朦朧とした意識の中、俺を優しく見つめる
翔ちゃんが見えた。