DAYS
第8章 一番 S×A
A side
理性なんて、一度崩れてしまえば簡単で。
躊躇っていたことさえ、今の俺には
羞恥なんかじゃなくて、興奮へのスパイスで。
あとは本能に全てを受け渡す。
「翔ちゃん、ココにちょうだい?」
自ら脚を開くと、指でソコを拡げて
翔ちゃんのモノを受け入れる意思を示す。
パンストからビリッて音が聞こえて、
蕾付近の空いていた穴が広がった。
翔ちゃんが、ごくっと唾を飲んだ。
その仕草に興奮して、中が締まったのが
自分でもよく分かった。
翔ちゃんは俺に濃厚な、深いキスを落とした。
かと思うと同時に、圧迫感を伴って
挿いってくる愛おしいモノ。
「あ、ああっ…。んんぅ。」
「腕、首に回して。」
言われるがままにすれば、そのまま
抱き寄せられて、翔ちゃんの太腿に
跨るような体勢になった。
重力のせいで、さっきよりも奥に収まる。
ちょうど俺のイイところを捉えたまま、
動きが止まっていて焦れったい。
「翔ちゃん、動いて…。」
「ちゃんと捕まってろよ。」
うん。と頷く間もなく、翔ちゃんが
ガツンと下から突き上げる。
「ああっ!はっ、あ、あああっ。」
「…っは。雅紀、締めすぎ…っ。」
「だって、あっ。あ、分っかんな…っ。んっ。」
呼吸をすることを忘れるほど、
その行為は激しかった。
体中に駆け巡るのは、毒のような
強すぎる甘い刺激と、
「愛してるっ。…っ。はぁ。」
翔ちゃんのてんこ盛りの愛の言葉。
こんなの聞いちゃったら、も…。
「ああああっ!イくぅぅ…っ。」
「俺も…。一緒にイこうね。」
温かい笑顔で、翔ちゃんが俺を見てる。
さっきまでの翔ちゃんも好きだけど、
やっぱりこの翔ちゃんが一番好き。
「あっ!イくっふっ、ああっ。あああああっ!」
自分の腹の上に、本日三度目の熱を
吐き出した。
「ぅわ。まだ締まる…っ。はぁ、…っ!」
俺がイッた後、数回突き上げて
翔ちゃんも中へと放った。
終わったあとの空気が好き。
翔ちゃんの腕枕のなかで、
翔ちゃんの心臓の音を聞きながら
寝るのがね、何もりも安心出来るから。
その日の疲れがどっときて。
気付けば二人とも寝てた。