DAYS
第9章 World of … A×N
「んんぅ…。ふ、ああっ。」
シャツを胸の上まで捲りあげなれて、
少し冷えてる空気が俺の体に触れる。
雅紀が、真ん中の紅い乳首を
俺を見ながら舌を尖させて舐めてくる。
雅紀の、どこまでも透き通ってる瞳に
全部を委ねてしまいたくなる。
俺の全てを知っているような、温かい瞳。
それでいて、俺に夢中になってる
燃えるような熱い瞳。
「うぅん。あ、噛んじゃダメっ、ああっ。」
「和、これ好きでしょ?」
「んんっ、やっ、あ。」
されているのに、させているような。
妙なこの感覚は心地よくて、
ついつい声が出てしまう。
乳首を弄っていた右手が、すーっと
脇腹を通って太股辺りを這っている。
俺の中心は、はち切れんばかりに反応してて。
その事は雅紀もすぐ気付いてるはずなのに、
それには一切触れないで、内腿と膝までの
間をずっと往復してる。
「ねぇ。あっ、んっ、は、あっ。」
「和。これ、どうしたの?」
くすって笑いながら、雅紀が一本の指で
ズボンの上から俺のモノに触れた。
「ぅあ!ひゃっ…。んんんっ!?」
「しー…。ここ、楽屋だからね。」
俺の口を片手で押さえて、
首を傾げながら可愛く言う雅紀。
そんな事言ったって…。
「我慢…してね?」
「んん!ふ、ふぅ…。」
こんな状況で落ち着ける訳ない。
我慢なんて出来るわけがない。
雅紀の言葉に、強く否定するように
必死に首を横に振るけど
「全然説得力ないよ。
そんなに期待した目、してるくせに。」
顔がぼっと熱くなるのが分かった。
きっと、俺の顔、今真っ赤だと思う。
ここは局の中で、楽屋で。
しかも目の前には、いつになく男前な雅紀。
興奮しない訳がない。
期待しない訳がない。
俺だって、久しぶりだから嬉しいんだもん。
久しぶりにこうやって雅紀に触れたんだもん。
会いたいって
触れたいって
もっとって
そうやって思ってたのは俺だけじゃないって
分かったから、
「雅紀も同じ事、思ってくれてたんだな。」
って嬉しくなるのは変なことなの?
そんな事を考えてたら、ぼーっとしてて。
「和。俺を置いてかないでよ。」