DAYS
第9章 World of … A×N
雅紀の切ない、寂しそうな声が聞こえて、
慌てて謝ろうとしたら、
思いっきりズボンを下までずらされて、
パンツのみ。
「え!?ちょ、やだ。」
「しー…。」
雅紀の右手が、俺のパンツに手をかけてる。
左手の人差し指を唇に押し当てて、
静かにしててね。って合図。
おまけに下手くそなウィンクもかましてくる。
…そのウィンクにいっつも、きゅんって
なるのは内緒ね。
雅紀の綺麗な指は、てきぱきと素早く動いて
あっという間に、俺を覆っていた服を
全部剥いてしまった。
思わずその指に釘付けになってしまう。
滑らせな動きは、俺の背中を這う刺激となる。
止まらなかった。
「あ、あっ。」
「もう勃ってるんだね♪
これじゃあ帰れないもんね。」
雅紀が、すっかり勃ち上がって先走りで
濡れている俺のモノを片手に持って
首を傾げてる。
雅紀の指が触れているところが
力強く脈打っているのが分かる。
熱がどんどん上がってくる。
だけど、雅紀は本当に触れるだけで、
一切の動きがなくて。
もう欲しくて欲しくて、体の奥が疼いてる。
俺のモノから溢れ出る液が、
俺の太股に落ちていって、垂れていく。
「それ…っ。舐め…って?」
「やっぱり今日の和は、やばいね…。」
燃えて、熱く魘されている雅紀の瞳。
俺を温かくする言葉を繰り出す雅紀の唇。
今日の俺、やばいかもしれない。
もしかして
「和ってさ、こういう状況が
好きなんだね。」
「は?やっ、違う、からっ。」
俺、知らなかったよー。
そうなら早く言ってくれたら良かったのに。
って雅紀。
「それより、…ね?」
「せっかちだね…。
じゃ、いっただっきまーす。」
「静かに…して、っう、ぁぅ…っ。」
「和も、声出しちゃダメだからね。」
妖しげに笑ってる雅紀。
俺のを咥えながら、上目遣いで
ずっと俺を見てる。
じゅるって卑猥な音が、二人だけになった
楽屋によく響いてる。
部屋中が音で満ちてる。
部屋の外は、騒がしい雑踏と、飛び交う
局の人の声で溢れてる。
バレるかもしれない、スリリングが
余計に俺を昂っていった。