DAYS
第2章 愛愛愛 S×A
しばらくすると、
「おはようございまーす。」
「はよー。」
「おっはー。」
松潤とニノが二人で仲良く入ってきて、
すぐに俺が膝まくらしてるのを
二人揃ってあざとく見つけると、
「あ、とうとう二人もそういう関係に?」
「いや、違う。」
「翔さんも大変だねぇ。」
ニノがははって笑って、ゲームを始める。
・・・ってはやっ!?
いつの間にゲーム出してたんだ・・・。
メンバーは皆しってる。
俺が雅紀を好きだってこと。
・・・当の本人を除いては、だけど。
天然も、ここまでくれば・・・ね。
「しっかし、相葉くんは全く気づかないね。」
松潤がニノの隣に座って、雑誌を読みながら
話をふってくる。
「ほんとだよ・・・。だいぶ前から、割と本気で
言ってるんだけど、ぜんっぜんダメで・・・。」
「あらら・・・。相葉さんは天然だからねぇ。」
「前途多難ってとこだなぁ。」
ほんとにそうだよ。前途多難な恋。
でも、どうしようもなく惚れてる。
そんな俺の気持ちなんか、知るよしもなく
気持ちよさそうに俺の膝で寝てる雅紀。
あ、こんなとこにホクロある。
「・・・って、これじゃ変態じゃんっ!」
「翔さん、大丈夫ですか?」
「あっ、ごめんっ。つい・・・。」
「ついって(笑)」
二人で手を叩いて爆笑してる。
仲がよろしい様で・・・。
楽しそうに、幸せそうに微笑みあってる二人は、
俺の憧れで。
こうやって相談出来ているのも二人のお陰だ。
気がつくと、大野さんも楽屋に入ってきていて、
「スタジオにお願いしまーす。」
っていうスタッフさんの声が聞こえて、
「はーい。」
と各々返事をする。
氣持ちよく眠っている雅紀を起こすのは
申し訳ないんだけど、仕事だし。
「まさきー?大丈夫?」
「んー。翔ちゃん?」
ゆっくりと目を開け、俺を見る。
光を取りこむきらきらした目に、
「好きだよ。」
って、思わず言いそうになるのをぐっと我慢して、
「本番だって。スタジオ行こっか。」
「うん!」
俺の手を引っ張って、スタジオへの道を二人で
歩く。
サラサラと揺れる髪が、少し華奢な体のラインが、
漂うオーラも全部好きって・・・。
俺、重症じゃん。