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DAYS

第2章 愛愛愛 S×A


A side


「お疲れ様でしたー!」

収録が終わり、スタジオを出て楽屋へと向かう。

なんか体がふらふらするなぁ・・・。
熱、上がってきてるかも?

朝から今日はあまり体調が優れなかった。
みんなに心配かけたく無くて、言わなかったのは
いいんだけど・・・。

「お疲れ。」

声に後ろを振り向くと、

「翔ちゃん。お疲れ様。」
「雅紀、ボーっとしてたけど大丈夫か?」
「あ、ごめんね!迷惑かけちゃって。」
「・・・。相葉さん。」

ニノが俺の横にパッと滑りこんできて、
俺の額に手を当てる。

「あ、ちょニノっ。」
「やっぱり・・・。熱があるんですね?」
「え、そーなの雅紀?」
「相葉ちゃん、大丈夫?」

なんでニノにはバレちゃうかなぁ。

「バレバレですよ。目が潤んでるし、顔も
少し赤いですし。」
「実はちょっと、熱があるみたいで・・・。」
「もー!なんで早く言わないの!相葉ちゃんは
我慢しちゃうんだから!」

楽屋に着いて、リーダーがペットボトルの水を、
松潤が解熱剤を出してくれる。
さすが松潤。

「ごめんね、迷惑かけー・・・。」
「そんなのいいから。」
「相葉さん、このあと仕事は?」
「無かったはずだよ。だよね、雅紀?」

みんなのスケジュールまでしっかり把握してる
翔ちゃんが、俺の代わりに答えてくれた。
翔ちゃんの問いかけに、首を縦に振ると、

「マネージャー、送っていける?」
「いや、今日車で来てて・・・。」
「その状態で車乗ってたの!?」
「どうしよ。俺はこのあと仕事あるし・・・。」
「俺も仕事です。」
「ニノと松潤は、雑誌の取材か。大野さんも
仕事、まだあるでしょ?俺、もう上がりだ
から送っていくよ。」

翔ちゃんがこっちをみて、優しく声を
かけてくれる。

「いいの?翔ちゃん。」
「いいんだって。大丈夫だから。」
「ごめんね、ありがと・・・。」

そのあと、ニノと松潤がニヤニヤしてるのが
気になったけど、正直それどころじゃなくて。

意識がゆっくりと遠のいていく。

「雅紀、車まで行こっか。」

翔ちゃんの呼びかけは聞こえないまま、
意識を手放した。

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