
DAYS
第11章 好きな時間 M×N S×O A×♡
「んんっ。あ、翔く、っ。」
「翔って呼んで。」
額にうっすらと汗を浮かべてる、
余裕のない翔くんの顔。
その顔も好き。
「しょ…あっ。ふっ、ぅあ。」
「なぁー…にっ。」
言葉を言い切るのと同時に、
奥へと突き上げられた。
引き抜かれる時に、たまたま掠めた
ソコ。
「あ!んんんんっ。」
「…っは。そんなに締めたら、
持たない、からっ。」
「ふっ、分か、ない。あ。」
翔くんの汗が、ぽたぽたと
鼻筋を伝って、俺の顔に落ちる。
その全部が愛おしい。
俺で気持ちよくなって
くれてるんでしょ?
俺のために、汗をかいてるんでしょ?
翔くんの全部が、
愛おしくて仕方がないや。
「あ、あっ、あっ。ふぁっ。」
「さとしっ。」
翔くんの声が切なくて、
それでいて色気があって。
背中を走るような快感が
脳にまで伝わってくる。
「ふ、あ。ああっ。も、イッちゃ…。」
「うん…っ。一緒に、イこう…ね。」
ちゅっと、優しいキスを落として
『すきだよ』
声は無くても、伝わった言葉。
涙がじわって滲んでくる。
「俺も、っ。好き…ふっ。」
「うん。」
ふっと目を細めて、笑ってる翔くん。
やっぱり格好よくて。
ぽーってしてたら、
「智。」
さっきまでの甘い雰囲気からは一転して、
熱に魘された雄の瞳をしてる翔くん。
「見惚れてたら、置いてくぞ。」
「あ、やっ。待って、はっ。ああっ。」
体を突き抜ける刺激に、
頭が真っ白になる。
飛びそうになる意識を、
必死で繋ぎとめる。
だって、翔くんの全部を見てたいんだもん。
こうやって、二人で一緒になる時間を、
ちょっとでも長く感じてたいんだもん。
翔くんに触れてるとこも、
触れられてるところも、
全部が熱くて、呑み込まれていく。
「あ、翔。しょ…。あああっ。」
「…っ。く…っ。」
二人同時に果てる。
「ふぅー…。」
俺の隣に沈み込んでくる翔くん。
俺の頭を優しく撫でて、
「智。」って。
この時間が一番好き。
その声は暖かくて。
俺に向けられたたくさんの愛を
感じられるから。
