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DAYS

第11章 好きな時間 M×N S×O A×♡



A side


「むー…。」


嵐には、二組のカップルがいて。


嬉しいよ!?もちろん。
皆が幸せだと、俺も嬉しい。

だって、嵐が大好きだし。
みんなのことも、大好きだから。


だけど!だけど…。


「楽屋で、イチャイチャしないでよ…。」


俺、寂しいじゃん。
泣いちゃうよ?
相葉雅紀、泣いちゃうよ?


楽屋を出た帰り。

用事は無かったんだけど、
みんなの邪魔になるかな?って思って
早く楽屋を出た。




一番初めに報告を受けたのは、
いつだったっけな。



「俺たち、付き合ってます。」


収録後。いきなりの告白。
ちょうど、2年前くらいだったと思う。

3人に頭を下げながら言ってるのは、


「え!?リーダーと翔ちゃんが!?」


危うく、飲んでたコーヒーを
零しそうになった。


「え、嘘。ほんとに?」
「うん。本気なんだ。」


俺たちの方を見て、
はっきりと言い切った翔ちゃんの瞳は
すごく真剣だったことを覚えてる。


「リーダーと翔さんが…。
まぁ、何となくは分かってましたけど。」
「え、そーなのニノ!?」
「え、逆に気付かなかったの?」


松潤まで!?


「相葉ちゃん、鈍感だなぁ。」

リーダーがケラケラ笑ってる。


笑わないでよ。


「で、いつから何ですか?」
「…一年前から。」
「え!そんなに前だったんですか!?」
「一年!?」


それにはさすがに、ニノも松潤も
びっくりしてた。
もちろん、俺も。
他の誰よりもびっくりした。


「まぁ、おめでとうございます。」
「うん。お幸せに。」
「あ…。そうだね!おめでとう!」
「…引かないの?」


翔ちゃんと、リーダーの驚いた顔。
その瞳は少しだけ濡れてて。


あ、緊張してたんだ。怖かったんだ。
って、鈍感な俺にも伝わった。


「引くわけないじゃないですか。」
「うん。そりゃ、驚いたけどさ?

二人が幸せならいいじゃん。」



今まで俺たちに言えなかった気持ちも
分かるし…。
…そろそろ、俺も。


「相葉ちゃん…。」
「俺たち、誰も反対なんてしませんよ。」


二人が、何度もありがとう。って。



あー、やっぱり嵐いいな。

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