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DAYS

第13章 愛のままに わがままに N×M




「どうしたんだろ、ニノ。」
「明らかにトイレでは無いよね。」


3人で顔を見合わせて頷く。


「何かあったのかな?」
「松潤、心辺りは?」
「うーん…。」


全く浮かんでこなかった。


最近は、本当に忙しくて。
2人で一緒にいられる時間すら
満足に確保出来ないような状況。


「ニノのことだから、理由は
あるんだろうけどなぁ。」
「何か悩み事でもあんのかな?」
「俺、聞いてくる!」
「やめたほうがいいよ。」


リーダーに冷静に突っ込まれてる
相葉くん。


気持ちは嬉しいけど、確かに
リーダーの言う通りかもしれない。

俺が解決しなきゃいけない
問題なんだから。


「ぶー…。」
「怒ってる訳じゃないよ?
雅紀のそういう優しいとこ、
俺、好きだよ?」
「大ちゃん…。」


そう言って、リーダーが
相葉くんに軽いキスをしてる。


ああ、キスしてるなぁ。

キス…。キス…。

キス!?



「へ?」
「あ、ここ楽屋だったね。」
「ほんとだ。」
「もー、雅紀。誘わないでよ。」
「俺が悪いの!?」
「可愛いのが悪い。」


顔を真っ赤にしてる乙女な相葉くん。


じゃなくて。



「え!?」
「松潤が驚いてるね。」
「ほんとだね。」


2人で仲睦まじく笑ってるけど、
いやいやいやいや。


「え、そういう関係だったの?」
「今更だよ(笑)」


ずっと黙ってそのやりとりを
見てた翔さんが、口を開いた。


「翔さん、知ってたの!?」
「知ってるも何も…。
だって、めっちゃわかり易かったぞ?」


新聞から顔を覗かせて、
俺たちを見ながら言う。


「俺だけ?」
「うん。松潤だけ。」
「俺って…。」
「意外と…だよね。」


天然2人だけには言われたくないと
思ってたのに、これじゃあダメじゃん。


「まじかよぉ…。」
「ってことで、俺らはこれから
堂々とイチャイチャします。」
「何でそうなるんだよ。」


リーダーの思考が、相葉くん化してる。

いや、リーダーも元々かなり
ぶっ飛んだ人だったから…。


どっちに似たって、
マイナスイオンが出るのには
変わりがない。

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