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DAYS

第13章 愛のままに わがままに N×M




「もういいから。

不安にさせてごめん。」
「っ。」
「翔くんも大切だよ。
だけど、それはメンバーとしてだから。

恋人として好きなのは、大切なのは
和だけだから。」


潤の声は優しくて、落ち着く。

だからだよ。
こんなに涙が止まんないのは。






「泣いちゃったなぁ…。」
「ふふ。和はお子ちゃまだもんな。」


そう言って、やんちゃな顔して
笑ってる潤。

悔しいけど…。

そんな潤にも惚れてる。
好きなんだよなぁ、そういうとこ。



「和、なんか可愛かった。」
「可愛くない。」


意地になって言えば、
ふっと笑って


「そうだな。」って。


2人で笑えてるって事が
もう幸せなんだよね。

一緒にいられることも、幸せだよね。




でもでもでもでもでもでもでも!


「翔ちゃんとの距離、気を付けてよね。」
「え?」
「だーかーらー!
…あんな距離、俺だけだから。」


恥ずかしくて、最後のほうは
俺でも聞き取るのが難しいほど小さい声。


だけど、潤にはちゃんと伝わった
みたいで、


「やっぱり可愛いじゃん。」
「だから、違うって!」
「ヤキモチ、妬いてくれてたんでしょ?」
「っ!」


俺の顔、今真っ赤じゃない?
真っ赤だよね?自分でも分かるもん。


「そーだよ!嫉妬したんだよ!」
「うんうん。」
「潤はガードが甘いから!!
分かってないだろ!?
潤、相当隙だらけだからな!
相葉さん以上に!!」


途中までは、ニコニコして聞いてたけど
相葉さんって言った途端に、真っ青な
顔になって


「え!相葉くんより!?」
「そうだよ!」


小さな声で、え。どうしよう。って
繰り返してる潤。


そんなに動揺することなの?


「あーあ。俺は、この先ずーーっと
潤にヤキモチ妬かされるのか。」
「ごめんって。気をつけるから。」
「無理だって。潤、隙だらけだもん。」


その言葉を口に出せば、
びっくりするくらいへこんでる。



「口で言っても分かんないならさ。」


じりじりと、潤との距離をとる。




「体に教えてあげるからね?」

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