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DAYS

第13章 愛のままに わがままに N×M



M side


嫌な予感がした時には、もう遅かった。


にじり寄られてた距離を一気に
詰められて、深いキスを受ける。


「んっ。んん…っ。はぁ、はぁ。

和、いきなり激しっ。」
「えー?もうギブアップなの?」


挑戦的な瞳に、体がぞくっとした。


「…。」
「ほら。言わないと…ねぇ?」


ジーパンの上から、すーっと
もう既に勃ち上がりかけている
俺のモノをそっと撫でられる。


「…っぁ。」
「キスだけでこんなんになっちゃったの?」


可愛い顔して、何言ってんだよ。

そうツッコミたくても、
もう力、入んないじゃん。


「和。」
「んー?」
「も、お願い。」
「何をー?」


変わらない呑気な口調。

焦らされてる俺は、もうとっくの前に
余裕なんかなくて。


「…シロ。」
「そうこなくっちゃ。」


にこって、憎たらしいくらいの笑み。

悔しいけど、可愛いんだよ。
こんっなに可愛いのに…

急に雄になる瞬間。

そのギャップが堪んない。


色気とか、艶っぽさとか、
全部が俺を煽ってく。



「ベッド、行こうね。」


俺の方に手を差し出しながら、
首を傾げて言ってる。

だから、やばいんだって。


遠足に行く子供みたいに
爽やかな感じで言ってるけどさ。


「和、エロい。」
「は!?」
「いや、爽やかすぎて何か…。」
「それ、褒めてるの?」


何だか雲行きが怪しくなってきてる
のが分かったから、必死で首を縦に
振った。


「ふーん…。」


何なんだよ、その意味深な返事。
怖いよ、俺。


「…和?」
「俺のエロさはこんなもんじゃ
ないでしょうよ。」


自信たっぷりに言ってるけど…。
それ、いいの?大丈夫なの?


「潤。」
「…ん?」


不意に名前を呼ばれてドキッとした。


「オレ、オコッテル。」

何で急に片言なの?


「はぁ。」
「どれだけ嫉妬したと思ってんだよ。

もう知らない。潤のせいだから。」


そういうと、俺の手を引っ張って
寝室へと急ぐ。


寝室に着くと、流れ込むように
ベッドに2人で崩れ落ちた。



「潤。


今日は、いーーっぱい可愛いがったげる。」

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