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第13章 愛のままに わがままに N×M



N side



「ねぇ。潤。」
「…何だよ。」
「何で、そんなに離れてるの?」


キングサイズのベッドの上。

真ん中に2人で…


なんて甘い考えをしてたら、
頑なに俺から距離を置いてる潤。

何でかなぁ。


「照れてるの?」
「照れてねーよ!」
「えー?」
「いや、えーじゃないから!
今、和が持ってるモノを見て
逃げてるだろ!明らかに!」


俺の手には、縄。
潤が逃げちゃうんだもん。


オレ、オコッテル。



「え、ダメなの?」
「いや、ダメだろ。」


無理無理と、首をずっと横に振ってる。


「拒否権なんて、あると思ってんの?」


キツめに言えば、少し瞳が揺れた。

…興奮してるんでしょ?


「こっち来いよ。」


ベッドにどかっと座り込んで、
潤を誘う。

あと数10センチだっていうのに
潤はなかなか近づいては来ない。


照れ屋さんだなぁ、もう。
そんなとこも堪んないけどね。


「早くしろよ。」


さっきまでの甘えてた二宮和也なんて
捨ててやる。

潤が、そのギャップに弱いこと、
知ってるしね。


でもそれを知らないと思ってる潤が
可愛いから、絶対に言ってやんない。



そろそろと、俺の腕の中に収まる潤。


「遅い。」


首筋に、ちゅっとキスを落とせば

「んっ…。」って短い声を上げる。


「感じてるんだね。」


くすっと笑えば、耳まで赤くしてる。


「だって…。」
「だって?」
「…何でもない。」
「そうなの?

何でも無さそうには見えないけど。」


熱を持ち始めてる潤のモノをなぞれば、
はぁ、と熱い息を吐く。


「でも何でもないんだもんね。」


ぱっと体を離して、潤と距離をとる。


「え、やだ。」
「何が?」
「離れるの、やだ。」


急に可愛くなるんだから。


「何でもないんでしょ?」
「でも…。」
「ん?」
「だって、和がキスするから…。」
「俺のせいなんだ。
じゃあ尚更触らないほうがいいね。」
「あ、違う。やだ。」


俺に触れようと、伸ばした手を掴んで
縄で縛っていく。


「え、嘘。ダメだって。」



でも潤、興奮してるでしょ?

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