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DAYS

第14章 sound O×S




せっかく起き上がったのに、
またベッドにぼすん、と押し戻される。


「ちょ、智くん!
もう朝だから!ね!?」
「だって、翔が物欲しそうな
顔してたんだもん。」
「へ!?」
「どんな夢、見てたの?」
「え、やだやだ。」


強引な智くんも格好いいなぁ♡



じゃなくって!!


今しちゃったら、せっかくの
久しぶりのオフが潰れちゃうから!

2人でもっとゆっくりしたいのに。



必死に顔を振って、逃れようとすると


「じゃあ、このまましちゃう。」


って言って、上のスウェットの端から
手をするすると侵入させてくる。


もー!智くんのばかぁ!!



「あ、ああっ。」
「ふふ、気持ちよさそう。」


ぴんっと固くなってる乳首を、
何度も指で往復してる。

その度に、跳ねる体。


恥ずかしくって仕方がない。


「ダメ、智くん、ストップ…っ。」
「えー?そんな甘い声してるのに…。


気持ちよくないの?」


そんな訳ないでしょ。

だって、智くんなんだもん。


智くんが触れてくれてるって
思うだけで、気持ちいいよ?

触れてくれてるだけで、
イっちゃいそうになるくらい。


気持ちいいの。
心も、体も。



そんな事を考えてたら、
涙がぼろぼろ出てくる。


「え!翔!?」


泣いてる俺を見て、
オロオロと慌てだした智くん。


「どうしよ。泣かせちゃった。
俺のせいだ、どうしよ。」

ずっと耳元でぶつぶつ呟いてる
智くん。


そんなに焦らなくていいのに…。


…可愛いなぁ。


「どうしたの!?
そんなに嫌だったの!?」


俺の体を抱き起こして、
背中をずっと摩ってくれてる。


いつだって、智くんは優しい。
俺の嫌がるようなことは、
絶対にしないから。


そんな優しさが余計に
俺の涙を誘ってくる。



「わーわー!落ち着いて、ね?

嫌だったね、ごめんね。」


違うよ、智くん。


声を出したら嗚咽が出そうだから、
首だけを横に振って答える。


「じゃあ、どうしたの?
どっか痛い?」
「ううん、違うの。

あのね、智くんがね、
好きすぎて泣いちゃった。」

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