
DAYS
第14章 sound O×S
いつにもない強い口調に、
体がびくっとした。
「ほんっとに…。」
やっぱり俺じゃダメなの?
シーツをきゅっと掴んで、
覚悟を決める。
何言われても大丈夫ー
「翔は可愛すぎるんだよ。」
「は?」
心の底からの声が出た。
だって、もうダメかもって
覚悟してたんだよ?
「翔は自覚がなさ過ぎ。
翔は可愛いの、誰よりも。」
言葉も出ない。
…俺の覚悟返してよ…。
「じゅあ、何で味噌汁作るの
見てちゃダメだったの?」
「あれは…。」
照れ臭そうに、頭をぽりぽりかいて、
「だって、翔が可愛いから。
見られてたら、俺、我慢できなく
なるから。」
今度は俺が照れる番だった。
顔が、逆上せたんじゃない?って
思うくらい熱い。
だけどね。
嬉しいんだか、何だか。
擽ったいような気持ちになる。
我慢してくれててんだ。
それがちょっと嬉しくって、
「我慢。しなくていいのに…。」
ぽそっと呟いたら、
「だって翔。今日のオフ、
めっちゃ楽しみにしてただろ?
ヤっちゃったら、体に負担かか
るし…。」
「程々にしたら何とかなるじゃん。」
「ダメ。俺が止まんなくなる。」
今だってやばいんだからな。って、
ちょっと拗ねたような顔してる。
唇をきゅっと噛んで、何かに
耐えるようにしてる智くん。
そんな智くんが無性に愛おしくて。
もっと智くんに触れたくて。
馬鹿だなぁ、智くん。
俺はね。いつでも智くんが欲しいよ?
いつでも智くんを感じてたいから。
俺からそっと触れるだけのキスをした。
そうしたら、もっと智くんが
欲しくなってきて。
気が付けば、深いキスに変わる。
「んっ、んんっ。しょ…っ。」
「ふぁっ。ん…。」
智くんの漏らす声があまりにも
色っぽくて、ゾクッとした。
「っはぁ。ダメだって!」
「欲しい…。ちょうだい?智くん。」
「もー…ほんっとに。
誘ったの、翔だから。」
たくさん求めて、求められて。
ずーっと智くんが中にいた。
泥のように眠って、
オフはあっという間に終わった。
