テキストサイズ

DAYS

第15章 SUPER LOVE SONG A×S





前言撤回。



ぜんっっっっっぜん
よくねーよ。




雅紀の家に泊まった日から、
もう1ヶ月以上経ってる。

なのに、まだ何も進展がない。


あれから、俺たちの仕事が忙しく
なってきてた。


まぁ、しょうがない。

歌番組やら、年末の特番やら、
コンサートのリハーサルやらで
とにかく時間が無くて。

2人で会う時間なんて、
とてもじゃないけど作れない。


声聴きたいな。
電話しようかな、って思って
携帯を取っても、時間を見ては
諦めてる日々。




「はぁぁ…。」
「珍しいね。翔くんがあくびって。」


久しぶりの5人での仕事。

楽屋で松潤と2人。



「あ、ごめん。」
「最近、仕事忙しいもんね。
疲れてるんじゃない?大丈夫?」
「うん。全然大丈夫。」


雅紀に触れたくてモヤモヤしてる、
なんて言える訳がない。


とりあえず、松潤には
全力のドヤ顔にグッドサインを
添えておいた。


そうしたら、


「翔くんが壊れた。」


ひぃ、なんてわざとらしい
リアクションをして笑ってる。


「うっせ。壊れてねーよ。」
「ハイハイ。」


まだ笑ってるし。


「このやろ。」
「え!?ぅわっ!」


机の周りを追っかけ合いしてる2人。



「つーかまえた!」
「わわわ!」


松潤の慌てっぷりに、
今度は俺が笑ってしまう。


「あ、翔くんひどい。」
「ごめんごめん。…っぷ。」
「もーー!」


俺を睨みつけるように目で
見てきてるけど…。


あれ?
何か、松潤の顔、赤くない?


「熱ある?」
「え?いきなりどうしたの?」
「いや、顔が赤いからさ。
体調でも悪いのかと思って。」


額に手を置くと、
ますます熱くなってく松潤の体。


「いや、これ熱あるだろ。」
「ないないない!」
「じゃあ何でこんなに熱いんだよ。」
「それはー…。

何でもない!
ちょっと飲み物買ってくる!」


そう言って、一目散に
飛び出してった松潤。


様子おかしかったけど、
何かあったのかな?





そしたら、入れ替わりで雅紀が
楽屋に入ってきた。


「おはよ、雅紀。」
「…。」



あれ?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ