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DAYS

第16章 special 小説♡ 第1弾




M×N



M side



仕事も終わって、
マンションに2人。


かんぱーいってグラスを傾けて、
喉を潤していく。



お酒もいい具合に回ってきて、
和も俺もほろ酔い気分。


「今思ったらさ。」
「何?」
「1番最初も、お酒じゃなかった?」
「あ…。」


少し照れた顔をしてる和。


ふふ。
思い出したの?



「あの時の和、
可愛いかったなぁ…。」
「…っばか。」
「今も可愛いけどね?」



顔が赤くなってるのは
お酒のせいだけじゃないだろ?








ちょうど1年前くらい。

あの日も今日みたいに
2人で飲んでた。



2人で飲むのは、だいぶ久しぶりで。


…好きって意識するようになってた
時期でもあって。


すっごい緊張してたのは
よく覚えてる。



和のペースがいつもよりも何倍も早くって、


「ちょ、飲みすぎだよ。」
「好き…。」
「…は?」
「好きだよ…。」



飲みすぎておかしくなったのかと思って、
和の顔を覗きこんだ。


さっきまでべろべろによってたのに…。


真剣な顔つきに、思わず姿勢が
しゃんってなった。


もしかして、って。




潤んだ瞳と目が合う。





「潤くん。…好き。」
「ニノー」
「ニノ、はやだ。

みんなと同じはやだぁ…。」
「…和也?」


名前を呼べば、
子供みたいな最高級の笑顔。


思わずドキッとした。


「好き。好き。大好き。」










「可愛かったなぁ。」
「もー、しつこい。」
「好きって言ってくれないの?」


ずるいって分かってる。

でもこうやって拗ねた振りをすれば、



「もー…。潤くん。」



ゆっくりと俺に近づいてくる。


そして、俺の欲しい言葉をくれる。



「好き。大好き。

…愛してる。」
「…。…え?」
「もう言わない。

大好きとか、愛してる
とか、言わないからね。」


ぷいってそっぽ向く和也。


やばい。鼻血出るわ。


忘れてた。
和也、酔ってる。





なーんて。


こうなるのが見たくて、
お酒を飲ませてるのは、内緒。




-end-

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